文章の書き方に悩んでいませんか?
「です・ます調」と「だ・である調」の違いや使い分け方が分からず、いつも同じ文体になってしまうと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「です・ます調」と「だ・である調」の特徴や使い方、例文一覧を詳しく解説します。
また、文末表現の注意点や、文章を豊かにする方法もお伝えします。
この記事を読むことで、以下のようなメリットがあります。
- 「です・ます調」と「だ・である調」の違いが明確に理解できる
- 状況に合わせた適切な文体が選べるようになる
- 文章の印象を自在にコントロールできるようになる
- 読み手に伝わる効果的な文章が書けるようになる
以下のような方におすすめの記事です。
- ビジネス文書やレポートを書く機会が多い方
- ブログやウェブサイトの文章を書いている方
- 文章力を向上させたい方
「です・ます調」と「だ・である調」の使い分けは、文章を書く上で非常に重要なスキルです。
この記事を通して、文末表現を使いこなすコツを身につけ、ワンランク上の文章力を手に入れましょう!
まさる
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「です・ます調」の一覧表
「です・ます調」の種類は以下のとおりです。
語尾 | 例文 |
です | 彼は医者です。 |
ます | 明日は晴れます。 |
ました | 彼女は昨日の試験に合格しました。 |
でした | 昨日は忙しい一日でした。 |
ではありません | これは簡単な問題ではありません。 |
ませんでした | 残念ながら、チケットは売り切れませんでした。 |
といえます | この結果は成功だといえます。 |
とされています | この建物は歴史的価値が高いとされています。 |
そうです | 明日は晴れるそうです。 |
でしょう | 彼女は会議に出席するでしょう。 |
でしょうか | この計画は実現可能でしょうか。 |
ください | ここに名前を書いてください。 |
しましょう | 新しい趣味に挑戦しましょう。 |
らしいです | 彼は頭が良いらしいです。 |
のようです | 今日の天気は昨日と同じようです。 |
とのことです | 来月から価格が上がるとのことです。 |
かもしれません | このアイデアは革新的かもしれません。 |
のはずです | 彼はもう到着しているはずです。 |
に違いありません | この情報は信頼できるに違いありません。 |
ですね | いい天気ですね。 |
ませんか | コーヒーを飲みませんか。 |
なのです | 彼が怒っているのには、理由があるのです。 |
かったです | 昨日のパーティーは楽しかったです。 |
「だ・である調」の一覧表
「だ・である調」の種類は以下のとおりです。
語尾 | 例文 |
だ | 彼は医者だ。 |
である | これは重要な問題である。 |
だった | 昔、私は教師だった。 |
であった | それは彼女にとって大きな転機であった。 |
ではない | これは冗談ではない。 |
ではなかった | 彼の予想は正しくはなかった。 |
といえる | この結果は成功だといえる。 |
とされている | この建物は歴史的価値が高いとされている。 |
そうだ | 明日は晴れるそうだ。 |
だろう | 彼女は会議に出席するだろう。 |
だろうか | この計画は実現可能だろうか。 |
してほしい | 彼にもっと愛してほしい。 |
してみよう | 新しい趣味に挑戦してみよう。 |
らしい | 彼は頭が良いらしい。 |
ようだ | 今日の天気は昨日と同じようだ。 |
とのことだ | 来月から価格が上がるとのことだ。 |
かもしれない | このアイデアは革新的かもしれない。 |
のはずだ | 彼はもう到着しているはずだ。 |
に違いない | この情報は信頼できるに違いない。 |
「です・ます調」「だ・である調」とは
「です・ます調」と「だ・である調」は、日本語の文末表現の代表的な2つの文体です。それぞれの文体には特徴があり、使用する状況や目的に合わせて適切に使い分ける必要があります。
これらの文体の使い分けは、文章の目的や読み手、書き手の立場などによって異なります。したがって、状況に応じて適切な文体を選択することが重要です。
「です・ます調」の特徴
「です・ます調」の正式名称は「敬体」といい、相手に対する敬意や柔らかさを表現します。
「です・ます調」は、以下のような特徴を持っています。
- 丁寧で柔らかい印象を与える
- 相手に対する敬意や配慮が感じられる
- 話し言葉よりも書き言葉で使われることが多い
- ビジネスシーンや formal な場面で使われることが多い
- 親しみやすさや愛想の良さを表現できる
- 女性や年配の人に好まれる傾向がある
「です・ます調」を使うことで、相手に好感を持ってもらいやすく、円滑なコミュニケーションを図ることができます。
特に、初対面の人や目上の人、クライアントなどとのやり取りでは、「です・ます調」を使うことが求められます。
「だ・である調」の特徴
一方、「だ・である調」は、常体や断定の表現とも呼ばれ、事実を客観的に述べたり、強い意志を表明したりする際に用いられます。
「だ・である調」には以下のような特徴があります。
- ストレートで力強い印象を与える
- 主張や意見を明確に伝えることができる
- 論文やレポートなど、客観性が求められる文章で使われることが多い
- 話し言葉でも使われることがある
- 男性的で威圧感のある印象を与えることがある
- 友人同士の会話など、くだけた場面で使われることもある
「だ・である調」を使うことで、自分の考えや主張を強く印象付けることができます。
ただし、場合によっては強すぎる印象を与えてしまう可能性もあるため、使用する状況には注意が必要です。
特に、目上の人や初対面の人に対して「だ・である調」を使うと、失礼な印象を与えてしまう恐れがあります。
以上のように、「です・ます調」と「だ・である調」はそれぞれ異なる特徴を持っており、使い分けることが大切です。
文章の目的や読み手に合わせて、適切な文体を選択するようにしましょう。
「です・ます調」「だ・である調」の使い方
「です・ます調」と「だ・である調」は、文章の目的や読み手に合わせて使い分ける必要があります。ここでは、それぞれの文体の具体的な使い方について説明します。
「です・ます調」の使い方
「です・ます調」は、以下のような場面で使われることが多いです。
- ビジネスシーンでの文書やメール
- 初対面の人や目上の人とのコミュニケーション
- 丁寧さや敬意を示したい場合
- 読み手に好感を持ってもらいたい場合
例えば、会社の上司にメールを送る際や、クライアントとの打ち合わせの議事録を作成する際には、「です・ます調」を使うことが適切です。また、ブログ記事やウェブサイトの文章でも、読者に親しみやすさを感じてもらいたい場合は、「です・ます調」を使うことがおすすめです。
「だ・である調」の使い方
一方、「だ・である調」は、以下のような場面で使われることが多いです。
- 論文やレポートなど、客観性が求められる文章
- 事実を淡々と述べる場合
- 強い意志や主張を表明する場合
- 友人同士の会話など、くだけた場面
例えば、学術論文を執筆する際や、ニュース記事を書く際には、「だ・である調」を使うことが適切です。また、個人的なブログで自分の意見を強く主張する場合や、友人とのメールのやり取りでは、「だ・である調」を使っても問題ありません。
「です・ます調」と「だ・である調」の使い分け方
「です・ます調」と「だ・である調」の使い分け方は、以下のようにまとめることができます。
「です・ます調」に向いている文章
- ビジネス文書やメール
- 初対面の人や目上の人に宛てた文章
- 読み手に好感を持ってもらいたい文章
- 丁寧さや敬意を示したい文章
「だ・である調」に向いている文章
- 論文やレポートなど、客観性が求められる文章
- 事実を淡々と述べる文章
- 強い意志や主張を表明する文章
- 友人同士の会話など、くだけた文章
ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、絶対的なルールではありません。状況に応じて柔軟に判断することが大切です。
また、一つの文章の中で「です・ます調」と「だ・である調」を混在させるのは避けたほうが良いでしょう。文体の統一性を保つことで、読み手に違和感を与えないようにすることが重要です。
文末表現の注意点
「です・ます調」と「だ・である調」を使う際には、いくつかの注意点があります。ここでは、文末表現を適切に使うためのポイントを説明します。
文体は統一する
文章全体で文体を統一することが重要です。「です・ます調」と「だ・である調」を混在させると、読み手に違和感を与えてしまいます。文章の目的や読み手に合わせて、適切な文体を選択し、最後まで一貫して使うようにしましょう。
同じ語尾を繰り返さない
同じ語尾を繰り返し使うと、文章が単調になってしまいます。特に、「です」や「ます」を連続して使うのは避けたほうが良いでしょう。文末表現を変化させることで、文章にリズムを生み出すことができます。
文章表現だけを変えようとしない
文末表現を変えるだけで、文章が良くなるわけではありません。大切なのは、文章全体の構成や内容を吟味することです。文末表現は、あくまで文章の一部です。文章表現だけに囚われず、伝えたい内容を明確にすることが重要です。
体言止めを多用しない
体言止め(名詞で文を終わらせること)を多用すると、文章が硬くなってしまいます。「です・ます調」や「だ・である調」を使う際は、体言止めを適度に使うようにしましょう。過剰に使うと、かえって読みにくい文章になってしまいます。
基本は言い切る
「です・ます調」や「だ・である調」を使う際は、基本的に言い切りの形で文を終わらせます。「〜と思います」や「〜かもしれません」などの表現は、あまり使わないようにしましょう。言い切りの形で文を終わらせることで、自分の意見や主張をはっきりと伝えることができます。
クライアントのルールに合わせる
ビジネス文書を書く際は、クライアントのルールに合わせることが重要です。社内で使われている文書のフォーマットや文体があれば、それに従うようにしましょう。クライアントとのコミュニケーションを円滑にするためにも、ルールを守ることが大切です。
以上の点に注意しながら、「です・ます調」と「だ・である調」を使い分けることで、より良い文章を書くことができるでしょう。文末表現は文章の印象を大きく左右するため、適切に使うことが重要です。
変換するツール
「です・ます調」と「だ・である調」を変換するツールがあると便利ですね。ここでは、代表的な2つのツールを紹介します。
ChatGPT
ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模な言語モデルです。文章を入力すると、「です・ます調」や「だ・である調」に自動的に変換してくれます。また、文章の校正や推敲にも役立ちます。ChatGPTを使えば、簡単に文体を変えることができるでしょう。
ですます変換君
ですます変換君は、Webブラウザ上で動作する無料のツールです。「だ・である調」の文章を入力すると、「です・ます調」に変換してくれます。また、逆に「です・ます調」を「だ・である調」に変換することもできます。シンプルで使いやすいツールなので、手軽に文体を変換したい時におすすめです。
「です・ます調」で文末表現を豊かにする方法
「です・ます調」の文章は、工夫次第でより豊かな表現になります。ここでは、「です・ます調」で文末表現を豊かにする方法をいくつか紹介します。
共感を呼びかける
文末に「〜ですね」や「〜ませんか」を付けることで、読み手に共感を呼びかけることができます。例えば、「この景色は美しいですね」や「一緒に頑張りませんか」などの表現です。読み手の気持ちに寄り添うことで、親しみやすい文章になるでしょう。
提案する
「〜してみてはいかがでしょうか」や「〜するのがおすすめです」など、提案する表現を使うことで、読み手に行動を促すことができます。例えば、「この本を読んでみてはいかがでしょうか」や「毎日運動するのがおすすめです」などの表現です。読み手に具体的な提案をすることで、説得力のある文章になります。
疑問を投げかける
文末に疑問形を使うことで、読み手に問いかけるような表現ができます。例えば、「これからどうすればいいのでしょうか」や「あなたならどうしますか」などの表現です。読み手に問いかけることで、文章に対する関心を高めることができるでしょう。
動詞を名詞に変える
動詞を名詞に変えることで、より柔らかい表現になります。例えば、「助けてください」を「助けをお願いします」に、「連絡してください」を「ご連絡をお願いします」に変えるなどです。動詞を名詞にすることで、丁寧で柔らかい印象を与えることができます。
命令形にする
「〜してください」や「〜しましょう」など、命令形を使うことで、読み手に直接的に呼びかけることができます。例えば、「安全に気を付けてください」や「一緒に頑張りましょう」などの表現です。ただし、命令口調になりすぎないよう注意が必要です。
体言止めにする
文末を体言止めにすることで、簡潔でインパクトのある表現になります。例えば、「これが最後のチャンスです」や「彼の決意は固い」などの表現です。ただし、多用しすぎると硬い印象になるので、適度に使うことが大切です。
倒置法にする
通常の語順を変えて、強調したい言葉を文頭に持ってくる方法を倒置法と言います。例えば、「大切なのは、今を生きることです」や「美しいですね、この景色は」などの表現です。倒置法を使うことで、文章にメリハリをつけることができます。
以上のように、「です・ます調」でも様々な表現方法があります。これらを状況に合わせて使い分けることで、より豊かで効果的な文章を書くことができるでしょう。
よくある質問
「です・ます調」と「だ・である調」について、よくある質問にお答えします。
ビジネス文書で「だ・である調」を使ってもいいですか?
ビジネス文書では、基本的に「です・ます調」を使うことが望ましいです。「だ・である調」は、やや硬い印象を与える可能性があるためです。ただし、社内文書や上司への報告書など、会社によってルールが異なる場合もあります。所属組織の方針に従うことが大切ですね。
レポートで「で・だある調」を使ってもいいですか?
レポートは、客観性と正確性が求められる文書です。そのため、「だ・である調」を使うことが一般的です。ただし、レポートの種類や提出先によっては、「です・ます調」を使っても問題ない場合もあります。指導教員や提出先の指示に従いましょう。
「です・ます調」「だ・である調」のどちらを使うべきか分かりません。
文体を選ぶ際は、以下の点を考慮すると良いでしょう。
- 文章の目的は何か(情報伝達、説得、共感など)
- 読み手は誰か(年齢、立場、関係性など)
- どのような印象を与えたいか(丁寧、親しみやすい、硬い、正確など)
これらを踏まえて、適切な文体を選択することが大切です。迷った場合は、「です・ます調」を使うのが無難だと言えます。ただし、文体は文章全体で統一することを忘れないでくださいね。
まとめ:文末表現を使いこなしてワンランク上の文章力を手に入れよう!
「です・ます調」と「だ・である調」は、日本語の文章表現に欠かせない要素です。それぞれの特徴や使い方を理解し、状況に合わせて適切に使い分けることが大切ですね。
- 「です・ます調」は丁寧で柔らかい印象を与え、「だ・である調」は硬い印象を与える
- ビジネスシーンでは「です・ます調」、論文やレポートでは「だ・である調」が基本
- 文章の目的や読み手に合わせて、適切な文体を選ぶ
- 文体は文章全体で統一し、表現の幅を広げることが大切
また、ChatGPTやですます変換君などのツールを活用したり、文末表現を工夫したりすることで、より効果的な文章を書くことができます。
文末表現は、文章の印象を大きく左右します。「です・ます調」と「だ・である調」の特徴を踏まえ、適切に使い分ける力を身につけましょう。それが、ワンランク上の文章力につながります。さあ、あなたも今日から実践してみませんか?
文章の書き方に悩んでいませんか?
「です・ます調」と「だ・である調」の違いや使い分け方が分からず、いつも同じ文体になってしまうと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「です・ます調」と「だ・である調」の特徴や使い方、例文一覧を詳しく解説します。
また、文末表現の注意点や、文章を豊かにする方法もお伝えします。
この記事を読むことで、以下のようなメリットがあります。
- 「です・ます調」と「だ・である調」の違いが明確に理解できる
- 状況に合わせた適切な文体が選べるようになる
- 文章の印象を自在にコントロールできるようになる
- 読み手に伝わる効果的な文章が書けるようになる
以下のような方におすすめの記事です。
- ビジネス文書やレポートを書く機会が多い方
- ブログやウェブサイトの文章を書いている方
- 文章力を向上させたい方
「です・ます調」と「だ・である調」の使い分けは、文章を書く上で非常に重要なスキルです。
この記事を通して、文末表現を使いこなすコツを身につけ、ワンランク上の文章力を手に入れましょう!
「です・ます調」の一覧表
「です・ます調」の種類は以下のとおりです。
語尾 | 例文 |
です | 彼は医者です。 |
ます | 明日は晴れます。 |
ました | 彼女は昨日の試験に合格しました。 |
でした | 昨日は忙しい一日でした。 |
ではありません | これは簡単な問題ではありません。 |
ませんでした | 残念ながら、チケットは売り切れませんでした。 |
といえます | この結果は成功だといえます。 |
とされています | この建物は歴史的価値が高いとされています。 |
そうです | 明日は晴れるそうです。 |
でしょう | 彼女は会議に出席するでしょう。 |
でしょうか | この計画は実現可能でしょうか。 |
ください | ここに名前を書いてください。 |
しましょう | 新しい趣味に挑戦しましょう。 |
らしいです | 彼は頭が良いらしいです。 |
のようです | 今日の天気は昨日と同じようです。 |
とのことです | 来月から価格が上がるとのことです。 |
かもしれません | このアイデアは革新的かもしれません。 |
のはずです | 彼はもう到着しているはずです。 |
に違いありません | この情報は信頼できるに違いありません。 |
ですね | いい天気ですね。 |
ませんか | コーヒーを飲みませんか。 |
なのです | 彼が怒っているのには、理由があるのです。 |
かったです | 昨日のパーティーは楽しかったです。 |
「だ・である調」の一覧表
「だ・である調」の種類は以下のとおりです。
語尾 | 例文 |
だ | 彼は医者だ。 |
である | これは重要な問題である。 |
だった | 昔、私は教師だった。 |
であった | それは彼女にとって大きな転機であった。 |
ではない | これは冗談ではない。 |
ではなかった | 彼の予想は正しくはなかった。 |
といえる | この結果は成功だといえる。 |
とされている | この建物は歴史的価値が高いとされている。 |
そうだ | 明日は晴れるそうだ。 |
だろう | 彼女は会議に出席するだろう。 |
だろうか | この計画は実現可能だろうか。 |
してほしい | 彼にもっと愛してほしい。 |
してみよう | 新しい趣味に挑戦してみよう。 |
らしい | 彼は頭が良いらしい。 |
ようだ | 今日の天気は昨日と同じようだ。 |
とのことだ | 来月から価格が上がるとのことだ。 |
かもしれない | このアイデアは革新的かもしれない。 |
のはずだ | 彼はもう到着しているはずだ。 |
に違いない | この情報は信頼できるに違いない。 |
「です・ます調」「だ・である調」とは
「です・ます調」と「だ・である調」は、日本語の文末表現の代表的な2つの文体です。それぞれの文体には特徴があり、使用する状況や目的に合わせて適切に使い分ける必要があります。
これらの文体の使い分けは、文章の目的や読み手、書き手の立場などによって異なります。したがって、状況に応じて適切な文体を選択することが重要です。
「です・ます調」の特徴
「です・ます調」の正式名称は「敬体」といい、相手に対する敬意や柔らかさを表現します。
「です・ます調」は、以下のような特徴を持っています。
- 丁寧で柔らかい印象を与える
- 相手に対する敬意や配慮が感じられる
- 話し言葉よりも書き言葉で使われることが多い
- ビジネスシーンや formal な場面で使われることが多い
- 親しみやすさや愛想の良さを表現できる
- 女性や年配の人に好まれる傾向がある
「です・ます調」を使うことで、相手に好感を持ってもらいやすく、円滑なコミュニケーションを図ることができます。
特に、初対面の人や目上の人、クライアントなどとのやり取りでは、「です・ます調」を使うことが求められます。
「だ・である調」の特徴
一方、「だ・である調」は、常体や断定の表現とも呼ばれ、事実を客観的に述べたり、強い意志を表明したりする際に用いられます。
「だ・である調」には以下のような特徴があります。
- ストレートで力強い印象を与える
- 主張や意見を明確に伝えることができる
- 論文やレポートなど、客観性が求められる文章で使われることが多い
- 話し言葉でも使われることがある
- 男性的で威圧感のある印象を与えることがある
- 友人同士の会話など、くだけた場面で使われることもある
「だ・である調」を使うことで、自分の考えや主張を強く印象付けることができます。
ただし、場合によっては強すぎる印象を与えてしまう可能性もあるため、使用する状況には注意が必要です。
特に、目上の人や初対面の人に対して「だ・である調」を使うと、失礼な印象を与えてしまう恐れがあります。
以上のように、「です・ます調」と「だ・である調」はそれぞれ異なる特徴を持っており、使い分けることが大切です。
文章の目的や読み手に合わせて、適切な文体を選択するようにしましょう。
「です・ます調」「だ・である調」の使い方
「です・ます調」と「だ・である調」は、文章の目的や読み手に合わせて使い分ける必要があります。ここでは、それぞれの文体の具体的な使い方について説明します。
「です・ます調」の使い方
「です・ます調」は、以下のような場面で使われることが多いです。
- ビジネスシーンでの文書やメール
- 初対面の人や目上の人とのコミュニケーション
- 丁寧さや敬意を示したい場合
- 読み手に好感を持ってもらいたい場合
例えば、会社の上司にメールを送る際や、クライアントとの打ち合わせの議事録を作成する際には、「です・ます調」を使うことが適切です。また、ブログ記事やウェブサイトの文章でも、読者に親しみやすさを感じてもらいたい場合は、「です・ます調」を使うことがおすすめです。
「だ・である調」の使い方
一方、「だ・である調」は、以下のような場面で使われることが多いです。
- 論文やレポートなど、客観性が求められる文章
- 事実を淡々と述べる場合
- 強い意志や主張を表明する場合
- 友人同士の会話など、くだけた場面
例えば、学術論文を執筆する際や、ニュース記事を書く際には、「だ・である調」を使うことが適切です。また、個人的なブログで自分の意見を強く主張する場合や、友人とのメールのやり取りでは、「だ・である調」を使っても問題ありません。
「です・ます調」と「だ・である調」の使い分け方
「です・ます調」と「だ・である調」の使い分け方は、以下のようにまとめることができます。
「です・ます調」に向いている文章
- ビジネス文書やメール
- 初対面の人や目上の人に宛てた文章
- 読み手に好感を持ってもらいたい文章
- 丁寧さや敬意を示したい文章
「だ・である調」に向いている文章
- 論文やレポートなど、客観性が求められる文章
- 事実を淡々と述べる文章
- 強い意志や主張を表明する文章
- 友人同士の会話など、くだけた文章
ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、絶対的なルールではありません。状況に応じて柔軟に判断することが大切です。
また、一つの文章の中で「です・ます調」と「だ・である調」を混在させるのは避けたほうが良いでしょう。文体の統一性を保つことで、読み手に違和感を与えないようにすることが重要です。
文末表現の注意点
「です・ます調」と「だ・である調」を使う際には、いくつかの注意点があります。ここでは、文末表現を適切に使うためのポイントを説明します。
文体は統一する
文章全体で文体を統一することが重要です。「です・ます調」と「だ・である調」を混在させると、読み手に違和感を与えてしまいます。文章の目的や読み手に合わせて、適切な文体を選択し、最後まで一貫して使うようにしましょう。
同じ語尾を繰り返さない
同じ語尾を繰り返し使うと、文章が単調になってしまいます。特に、「です」や「ます」を連続して使うのは避けたほうが良いでしょう。文末表現を変化させることで、文章にリズムを生み出すことができます。
文章表現だけを変えようとしない
文末表現を変えるだけで、文章が良くなるわけではありません。大切なのは、文章全体の構成や内容を吟味することです。文末表現は、あくまで文章の一部です。文章表現だけに囚われず、伝えたい内容を明確にすることが重要です。
体言止めを多用しない
体言止め(名詞で文を終わらせること)を多用すると、文章が硬くなってしまいます。「です・ます調」や「だ・である調」を使う際は、体言止めを適度に使うようにしましょう。過剰に使うと、かえって読みにくい文章になってしまいます。
基本は言い切る
「です・ます調」や「だ・である調」を使う際は、基本的に言い切りの形で文を終わらせます。「〜と思います」や「〜かもしれません」などの表現は、あまり使わないようにしましょう。言い切りの形で文を終わらせることで、自分の意見や主張をはっきりと伝えることができます。
クライアントのルールに合わせる
ビジネス文書を書く際は、クライアントのルールに合わせることが重要です。社内で使われている文書のフォーマットや文体があれば、それに従うようにしましょう。クライアントとのコミュニケーションを円滑にするためにも、ルールを守ることが大切です。
以上の点に注意しながら、「です・ます調」と「だ・である調」を使い分けることで、より良い文章を書くことができるでしょう。文末表現は文章の印象を大きく左右するため、適切に使うことが重要です。
変換するツール
「です・ます調」と「だ・である調」を変換するツールがあると便利ですね。ここでは、代表的な2つのツールを紹介します。
ChatGPT
ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模な言語モデルです。文章を入力すると、「です・ます調」や「だ・である調」に自動的に変換してくれます。また、文章の校正や推敲にも役立ちます。ChatGPTを使えば、簡単に文体を変えることができるでしょう。
ですます変換君
ですます変換君は、Webブラウザ上で動作する無料のツールです。「だ・である調」の文章を入力すると、「です・ます調」に変換してくれます。また、逆に「です・ます調」を「だ・である調」に変換することもできます。シンプルで使いやすいツールなので、手軽に文体を変換したい時におすすめです。
「です・ます調」で文末表現を豊かにする方法
「です・ます調」の文章は、工夫次第でより豊かな表現になります。ここでは、「です・ます調」で文末表現を豊かにする方法をいくつか紹介します。
共感を呼びかける
文末に「〜ですね」や「〜ませんか」を付けることで、読み手に共感を呼びかけることができます。例えば、「この景色は美しいですね」や「一緒に頑張りませんか」などの表現です。読み手の気持ちに寄り添うことで、親しみやすい文章になるでしょう。
提案する
「〜してみてはいかがでしょうか」や「〜するのがおすすめです」など、提案する表現を使うことで、読み手に行動を促すことができます。例えば、「この本を読んでみてはいかがでしょうか」や「毎日運動するのがおすすめです」などの表現です。読み手に具体的な提案をすることで、説得力のある文章になります。
疑問を投げかける
文末に疑問形を使うことで、読み手に問いかけるような表現ができます。例えば、「これからどうすればいいのでしょうか」や「あなたならどうしますか」などの表現です。読み手に問いかけることで、文章に対する関心を高めることができるでしょう。
動詞を名詞に変える
動詞を名詞に変えることで、より柔らかい表現になります。例えば、「助けてください」を「助けをお願いします」に、「連絡してください」を「ご連絡をお願いします」に変えるなどです。動詞を名詞にすることで、丁寧で柔らかい印象を与えることができます。
命令形にする
「〜してください」や「〜しましょう」など、命令形を使うことで、読み手に直接的に呼びかけることができます。例えば、「安全に気を付けてください」や「一緒に頑張りましょう」などの表現です。ただし、命令口調になりすぎないよう注意が必要です。
体言止めにする
文末を体言止めにすることで、簡潔でインパクトのある表現になります。例えば、「これが最後のチャンスです」や「彼の決意は固い」などの表現です。ただし、多用しすぎると硬い印象になるので、適度に使うことが大切です。
倒置法にする
通常の語順を変えて、強調したい言葉を文頭に持ってくる方法を倒置法と言います。例えば、「大切なのは、今を生きることです」や「美しいですね、この景色は」などの表現です。倒置法を使うことで、文章にメリハリをつけることができます。
以上のように、「です・ます調」でも様々な表現方法があります。これらを状況に合わせて使い分けることで、より豊かで効果的な文章を書くことができるでしょう。
よくある質問
「です・ます調」と「だ・である調」について、よくある質問にお答えします。
ビジネス文書で「だ・である調」を使ってもいいですか?
ビジネス文書では、基本的に「です・ます調」を使うことが望ましいです。「だ・である調」は、やや硬い印象を与える可能性があるためです。ただし、社内文書や上司への報告書など、会社によってルールが異なる場合もあります。所属組織の方針に従うことが大切ですね。
レポートで「で・だある調」を使ってもいいですか?
レポートは、客観性と正確性が求められる文書です。そのため、「だ・である調」を使うことが一般的です。ただし、レポートの種類や提出先によっては、「です・ます調」を使っても問題ない場合もあります。指導教員や提出先の指示に従いましょう。
「です・ます調」「だ・である調」のどちらを使うべきか分かりません。
文体を選ぶ際は、以下の点を考慮すると良いでしょう。
- 文章の目的は何か(情報伝達、説得、共感など)
- 読み手は誰か(年齢、立場、関係性など)
- どのような印象を与えたいか(丁寧、親しみやすい、硬い、正確など)
これらを踏まえて、適切な文体を選択することが大切です。迷った場合は、「です・ます調」を使うのが無難だと言えます。ただし、文体は文章全体で統一することを忘れないでくださいね。
まとめ:文末表現を使いこなしてワンランク上の文章力を手に入れよう!
「です・ます調」と「だ・である調」は、日本語の文章表現に欠かせない要素です。それぞれの特徴や使い方を理解し、状況に合わせて適切に使い分けることが大切ですね。
- 「です・ます調」は丁寧で柔らかい印象を与え、「だ・である調」は硬い印象を与える
- ビジネスシーンでは「です・ます調」、論文やレポートでは「だ・である調」が基本
- 文章の目的や読み手に合わせて、適切な文体を選ぶ
- 文体は文章全体で統一し、表現の幅を広げることが大切
また、ChatGPTやですます変換君などのツールを活用したり、文末表現を工夫したりすることで、より効果的な文章を書くことができます。
文末表現は、文章の印象を大きく左右します。「です・ます調」と「だ・である調」の特徴を踏まえ、適切に使い分ける力を身につけましょう。
とはいえ、読みやすい文章でなければ、読者に読んでもらえません。
読みやすい文章については、下の記事で詳しく解説しています。
豊かな文章表現を身につければ、読者を引きつける文章を書けるようになります。
修辞法について学べたい人に、下の記事がおすすめです。
それが、ワンランク上の文章力につながります。さあ、あなたも今日から実践してみませんか?
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