文章がダラダラ長くて、何が書いてあるのかわからない……
そんな悩みを抱えたことはありませんか?
情報量が多く、時間がないのが当たり前の現代社会。
だからこそ、簡潔で分かりやすい文章が求められています。
簡潔で分かりやすく文章をまとめる方法なんて分からないわ!?
そんなあなたにおすすめなのが「箇条書き」です。
この記事では、箇条書きの基本的なルールから、実際の活用場面について具体的に例文を交えながら初心者でも分かりやすいように解説しています。
この記事を読むメリットは次のとおりです。
- 箇条書きを使って分かりやすい文章を書けるようになる
- 説得力のある文章が分かるようになる
- 読みやすい文章を書くスキルが身につく
次に当てはまる人におすすめです。
- ブログやWebサイトを運営している人
- 仕事で文章をよく書く人
- 読みやすい文章を書きたい人
箇条書きを使えば、整理された分かりやすい文章を書きやすくなります。
ところが、正しい使い方を知らないと、かえって読みにくい文章になってしまいます。
ぜひ最後まで読んで、効果的な箇条書きの使い方をマスターしてください。
読みやすく分かりやすい文章を書くためには、箇条書き以外にも気をつけるポイントがあります。
詳しくはこちらの記事で解説しているので、気になる人は先にご覧ください。
まさる
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箇条書きとは要点を伝える表記方法
箇条書きとは、文章を項目ごとに分けることで、要点を伝えやすくする表記方法です。
長い文章では伝えたい情報が埋もれやすくなってしまうため、箇条書きを効果的に使って、重要なポイントを明確にしなければいけません。
以下が代表的な箇条書きの例です。
具体例
会議の議題
- 前回の議事録確認
- 新プロジェクトの進捗報告
- 予算の見直しについて
- 来月のイベント計画
- その他
旅行の持ち物リスト
- パスポート
- 航空券
- 現金・クレジットカード
- 衣類
- カメラ
- 薬
箇条書きの特徴は次のとおりです。
- 情報を整理し、視覚的に分かりやすく表現できる
- 読み手に伝えたいポイントを強調できる
- 文章よりも書きやすく、要点をまとめやすい
- 情報の優先順位を示すことができる
- 記憶に残りやすく、理解しやすい
箇条書きは、文章を書く人の味方です!
箇条書きと文書の違い
箇条書きと文章には、以下のような違いがあります。
箇条書き
- 短い文や語句で構成される
- 項目ごとに改行され、視覚的に区切られている
- 情報を端的に伝えられる
文章
- 文と文のつながりで構成される
- 段落ごとにまとめられる
- 全体的な文脈や流れがある
- 情報を詳しく説明できる
上記のように、箇条書きと文章では、伝え方や適した使い方が違います。
特徴を理解して使い分けることが大切ですね。
箇条書きのメリット5選
箇条書きのメリットは次のとおりです。
情報を整理できる
箇条書きを使うことで、情報を項目ごとに分類し、整理することができます。
例えば、旅行の持ち物を文章で書くと下記のようになります。
文章で書いた例
旅行には水着、日焼け止め、サングラス、カメラ、着替え、タオルを持っていきます。歯ブラシや歯磨き粉、シャンプーなどの洗面用具も忘れずに。常備薬や常用している薬があれば、それも必要です。旅行先の天気に合わせて、傘や雨具も用意しましょう。
箇条書きで書けば、一目見ただけで用意するものが分かります。
箇条書きで書いた例
旅行の持ち物
- 水着
- 日焼け止め
- サングラス
- カメラ
- 着替え
- タオル
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- シャンプー
- 常備薬・常用薬
- 傘・雨具
箇条書きで書いてあれば、一目で情報を整理できます。
3つ以上の項目を書くなら、箇条書きだとまとめやすいですよ。
読みやすくなる
箇条書きを使うことで、文章にメリハリができて読みやすくなります。
長すぎる文章は、読むのに時間がかかるうえに、内容も理解しにくいです。
文章で書いた例
私は昨日、友人と一緒に市内にある新しくオープンしたショッピングモールに出かけました。そこには多くの人が訪れていて、駐車場を見つけるのに苦労しましたが、なんとか空いている駐車スペースを見つけることができました。モールの中には、大型の書店やブランド店、レストランなどが入っていて、私たちは見て回るだけでも楽しむことができました。友人と一緒にレストランで昼食をとった後は、服を見たり、本を探したりして過ごし、結局半日以上をモールで過ごすことになりました。
箇条書きにすることで、情報が簡潔にまとめられ、読み手の負担が軽減されます。
箇条書きで書いた例
昨日の出来事
- 友人と新しくオープンしたショッピングモールへ
- 多くの人で賑わっており、駐車場を見つけるのに苦労
- モールの中には以下のような店舗が入っていた
- 大型書店
- ブランド店
- レストラン
- 友人とレストランで昼食をとった
- 服を見たり、本を探したりして過ごした
- 結局半日以上をモールで過ごした
また、箇条書きでは情報を項目ごとに分けるため、内容の流れが分かりやすくなります。
例えば、料理のレシピを箇条書きで書けば、手順が分かりやすくなって調理を進めやすいです。
箇条書きでレシピを書いた例
材料
- 鶏肉(500g)
- 玉ねぎ(1個)
- にんじん(1本)
下準備
- 鶏肉を一口大に切る
- 玉ねぎとにんじんをみじん切りにする
調理手順
- フライパンを中火で熱し、油を引く
- 鶏肉を入れて炒める
- 鶏肉に火が通ったら、玉ねぎとにんじんを加えて炒める
- 塩、こしょう、酒、醤油で味付けをする
- 全体に火が通ったら完成
読みやすい文章にしたいなら、箇条書きを効果的に使いましょう。
読んでほしいポイントを強調できる
箇条書きを使うことで、重要なポイントを強調できます。
安全マニュアルなど、注意点を必ず相手に伝えたいときに文章だけで書くと、相手に伝わりません……
文章だけで書いた例
機械の操作を行う際は、安全装置の着用を忘れずに行ってください。作業前には必ず周囲の安全を確認し、定められた手順を守るようにしてください。これらの点に注意しながら作業を進めることで、事故のリスクを減らすことができます。
下記のように箇条書きにすれば、注目を集めやすく重要なポイントを伝えやすいです。
箇条書きで書いた例
作業前の注意点について
必ず安全装置を着用すること
- ヘルメット
- 安全靴
- 保護メガネ
周囲の安全を確認すること
- 作業エリアに人がいないか
- 機械の周りに障害物がないか
定められた手順を守ること
- マニュアルを確認する
- 手順に沿って操作する
- 異常があれば直ちに作業を中止する
また、商品やサービスの特長を伝えたいときも箇条書きにすれば、顧客の興味を引き付けやすくなります。
箇条書きで書いた例
商品4つの特長
高品質な素材を使用
- 100%オーガニックコットン
- 耐久性に優れたステンレス
使いやすいデザイン
- 人間工学に基づいた設計
- 片手で操作可能なボタン配置
リーズナブルな価格
- 同等品の半額以下
- コストパフォーマンスに優れる
長期保証付き
- 通常使用で3年間の無償修理保証
- 保証期間内は何度でも無料で修理対応
このように、箇条書きなら商品やサービスの魅力を端的に伝えられます。
重要な情報を目立たせ、読み手に効果的にアピールできますよ。
文章よりも書きやすい
箇条書きはポイントを絞って伝える表記方法なので、文章よりも書きやすいです。
例えば、下記のような文章を書こうとすると、伝えたい情報をまとめるのが難しくて時間もかかります。
文章だけで書いた例
私は先週、友人と一緒に新しくオープンしたカフェに行ってきました。カフェは駅から徒歩5分ほどの場所にあり、アクセスが良好でした。店内は明るく広々としていて、ゆったりとした雰囲気が漂っていました。メニューには、自家製のケーキやクッキー、サンドイッチなどが揃っており、どれも美味しそうでした。私たちは、ブルーベリーのタルトとカプチーノを注文しましたが、どちらも絶品で大満足でした。また、店員さんの接客も愛想が良く、居心地の良い時間を過ごすことができました。
一方、箇条書きにすれば、以下のように簡単に情報を整理できます。
箇条書きで書いた例
先週のカフェ訪問
- 友人と新しくオープンしたカフェへ
- 駅から徒歩5分の好立地
- 明るく広々とした店内
- ゆったりとした雰囲気
- 自家製のケーキやクッキー、サンドイッチなどが揃う
- ブルーベリーのタルトとカプチーノを注文
- どちらも絶品
- 大満足
- 店員さんの接客も良い
- 居心地の良い時間を過ごせた
箇条書きなら、文章を書くよりも素早く情報をまとめられます。
とはいえ、箇条書きを多用すると素っ気ない文章になりがちなので、バランスが大切です。
要点を伝えやすくなる
箇条書きを使うことで、文章の要点を明確に伝えることができます。
例えば、会議の議事録を書く際、議論された内容をただ羅列するだけでは、重要な決定事項や要点が埋もれてしまいます。
文章だけで書いた例
今回の会議では、新製品の開発について話し合われました。まず、開発部長から現在の進捗状況について報告があり、試作品が完成したことが明らかになりました。続いて、営業部長から市場調査の結果が示され、消費者のニーズに合致していることが確認されました。また、生産部長からは、量産体制を整えるための課題が提起されました。最後に、社長から、来月の展示会に向けて、販促資材の準備を進めるよう指示がありました。
一方、箇条書きを使って要点をまとめれば、以下のように明確になります。
箇条書きで書いた例
会議の主な議題と決定事項
- 新製品の開発状況について
- 試作品が完成したことを確認
- 市場調査の結果、消費者のニーズに合致していることを確認
- 量産体制を整えるための課題を共有
- 来月の展示会に向けた準備
- 販促資材の準備を進めるよう指示
このように、箇条書きを使うことで、議論された内容の中から重要なポイントを取り出し、読み手に的確に伝えることができます。
要点を端的に伝えたいときは、箇条書きの力を借りてみましょう。
箇条書き3つのデメリット
箇条書きには多くのメリットがありますが、一方で3つのデメリットがあります。
情報量が減りやすい
箇条書きは、情報を簡潔にまとめるため、文章全体の情報量が減る傾向にあります。
文章だけで書いた例
「私は先週、友人と一緒に美術館に行きました。展示されていた作品は、印象派の画家たちによる有名な絵画ばかりで、とても感動しました。特に、ゴッホの「星月夜」は、独特の筆使いと鮮やかな色彩が印象的で、長い間見入ってしまいました。また、会場には詳しい解説が付いていたので、作品の背景にある物語や画家の思いを知ることができ、より深く作品を理解することができました。」
箇条書きだけで書いた例
- 先週、友人と美術館に行った
- 印象派の画家の有名な絵画が展示されていた
- ゴッホの「星月夜」が印象的だった
- 会場には詳しい解説が付いていた
箇条書きにすると、文章の細かな描写や説明が省略されてしまい、情報量が減ってしまいます。
箇条書きを使うときは、できるだけ情報が抜け落ちないように気をつけましょう。
細かい説明が不足する
箇条書きは、情報を端的に伝えるため、細かい説明が不足してしまいがちです。
文章だけで書いた例
「新しいコーヒーメーカーを購入する際は、以下の点に注意しましょう。まず、自分のライフスタイルに合った機能を選ぶことが重要です。次に、コーヒーメーカーのサイズを確認し、キッチンのスペースに収まるかどうかを確かめましょう。また、価格だけでなく、ランニングコストも考慮する必要があります。最後に、メーカーの保証内容を確認し、アフターサービスが充実しているかどうかもチェックしておくとよいでしょう。」
箇条書きだけで書いた例
- 自分のライフスタイルに合った機能を選ぶ
- コーヒーメーカーのサイズを確認する
- ランニングコストを考慮する
- メーカーの保証内容を確認する
上記のように、各項目ごとの説明が省略されてしまい、読み手が本当に欲しい情報が不足してしまう可能性があります。
読者が求めている情報を考えて、できるだけ項目の中に含めるようにしましょう。
使いすぎると読みにくい
箇条書きを多用しすぎると、かえって読みにくい文章になってしまう恐れがあります。
箇条書きだけで書いた例
- 朝の通勤ラッシュ
- 電車の中は混雑している
- 座席に座れないことが多い
- つり革につかまるのがやっと
- ホームも人で溢れている
- 電車を待つ人の行列ができる
- なかなか電車に乗れない
- 電車の中は混雑している
- オフィスに着いたら
- まず、PCを立ち上げる
- メールをチェックする
- スケジュールを確認する
- 資料を準備する
- 会議用の資料をプリントアウトする
- 上司に提出する書類を用意する
- まず、PCを立ち上げる
上記のように、箇条書きの使い過ぎは「読みづらさ」に繋がります。
次のように、部分的な使用に留めておく方がいいでしょう。
文章を混ぜた改善例
朝の通勤ラッシュは、多くのビジネスパーソンにとって大きなストレスです。
- 電車の中が混雑している
- 座席に座れないことが多い
- ホームが人で溢れてなかなか電車に乗れない
オフィスに着いたら次の手順で準備を進めます。
- PCを立ち上げる
- メールをチェックする
- スケジュールを確認する
最後に会議用の資料をプリントアウトして、上司に提出する書類を用意します。
以上のように、箇条書きにはデメリットもあることを理解し、適切に使い分けることが重要です。
文章の目的や対象読者に合わせて、箇条書きを効果的に活用しましょう。
箇条書きのルール11選
箇条書きを使うときは、次のルールに気をつけましょう。
言い回しを統一する
箇条書きの言い回しを統一して、見る人が読みやすくなるようにしましょう。
具体例
- 会議の準備をする
- プロジェクトの進捗を確認する
- 顧客への提案資料を作成する
- メンバーとの打ち合わせを設定する
上記の例では、すべての項目を「〜する」という言い回しに統一しています。
下記のように言い回しがバラバラにならないようにしてください。
言い回しが統一されていない例
- 会議の準備
- プロジェクトの進捗を確認する
- 顧客への提案資料作り
- メンバーと打ち合わせ設定
このように言い回しがバラバラだと、読みづらく内容を理解しづらくなってしまいます。
言い回しに注意して使いましょう。
文字数を合わせる
箇条書きを使うときは、できるだけ文字数を合わせましょう。
具体例
- 市場調査を実施する
- ターゲット層を明確にする
- 製品のコンセプトを決定する
- 販売戦略を立案する
上記のように、同じくらいの文字数で書かれていると視覚的に見やすく、内容も理解しやすいです。
一方、下記のように文字数が揃っていないと、読みづらい箇条書きになってしまいます。
文字数が揃っていない例
- 市場調査の実施
- ターゲット層の明確化を行うこと
- 製品のコンセプトを決定するためのブレインストーミングを行う
- 販売戦略立案
上記のような読みづらい箇条書きにならないために、文字数を揃えられるように内容を精査しましょう。
同じカテゴリーでまとめる
箇条書きの項目は、同じカテゴリーでまとめることが大切です。
異なるカテゴリーの項目が混ざっていると、内容が理解しづらくなってしまいます。
良い具体例
【旅行の持ち物】
- パスポート
- 航空券
- クレジットカード
- 現金
【旅行先での予定】
- 博物館を訪問する
- ビーチで泳ぐ
- 現地のレストランで食事をする
- お土産を買う
悪い具体例
【旅行】
- パスポートを用意する
- 博物館を訪問する予定を立てる
- 航空券を予約する
- 旅行先の天気を調べる
- ビーチ用の水着を買う
- お土産を買う
- レストランで食事をする
上記のように「持ち物」と「予定」という異なるカテゴリーを一まとめにすると、分かりづらくなってしまいます。
箇条書きを使うときは、必ず同じカテゴリーでまとめるようにしましょう。
同じ言葉は書かない
箇条書きを使うときは、同じ言葉を繰り返し書かないように気をつけましょう。
悪い具体例
- 新しい商品の市場調査を実施する
- 新しい商品のターゲット層を明確にする
- 新しい商品の製品コンセプトを決定する
- 新しい商品の販売戦略を立案する
上記の悪い例では「新しい商品」という単語が重複しています。
箇条書きの前に「何についての箇条書きなのか」を明確にしておくと防ぎやすいです。
良い具体例
【新しい商品について】
- 市場調査を実施する
- ターゲット層を明確にする
- 製品コンセプトを決定する
- 販売戦略を立案する
また、下記のようなパターンにも気をつけましょう。
悪い具体例2
- 市場の調査を行う
- ターゲット層の調査を行う
- 製品コンセプトの調査を行う
- 販売戦略の調査を行う
上記の悪い例では「調査を行う」という言葉が繰り返し使われています。
文末表現を変えるか、下記のように箇条書きの前提を明示しておくと避けられます。
良い具体例2
【実施する調査内容一覧】
- 市場
- ターゲット層
- 商品コンセプト
- 販売戦略
同じ言葉が並ぶと、冗長な印象を与えてしまいます。
読者に読んでもらうためにも、箇条書きの内容は精査するようにしましょう。
文末を揃える
箇条書きの文末表現は揃えるようにしましょう。
良い具体例
- プロジェクトの目的を明確にする
- タスクの優先順位をつける
- チームメンバーの役割を決める
- 進捗状況を定期的に確認する
悪い具体例
- プロジェクトの目的を明確にした
- タスクの優先順位をつけること
- チームメンバーの役割決め
- 進捗状況を定期的に確認
悪い例では、文末が「した」「こと」「決め」「確認」とバラバラになっています。
まとまりのある箇条書きにするため、文末表現は揃えてくださいね。
短くまとめる
箇条書きは、なるべく短くまとめるように心がけましょう。
具体的には13文字程度に抑えられるとベストです。
良い具体例
- 会議の議題を整理する
- 参加者への連絡事項をまとめる
- 資料の印刷と配布を行う
- 会議室の予約を確認する
上記の例では一目で内容が分かります。
一方、下記のように長すぎると内容が分かりづらいです。
悪い具体例
- 会議で話し合う内容を整理して、議題を作成する
- 会議に参加するメンバーに対して、日時や場所、持ち物などの連絡事項をまとめる
- 会議で使用する資料を作成し、印刷して参加者全員に配布する
- 会議を開催する会議室の予約状況を確認し、必要であれば変更の手続きを行う
長すぎる項目では、箇条書きの良さが消されてしまいます。
読み手が一目で内容を把握できる短さにできるように気をつけましょう。
項目数を増やしすぎない
箇条書きの項目数は、増やしすぎないようにしましょう。
具体的には5〜7個程度にしておくのがおすすめです。
良い具体例
【今週の業務予定】
- 新規プロジェクトの企画書作成
- A社との打ち合わせ
- B社からの問い合わせ対応
- 月次報告資料の作成
悪い具体例
【今週の業務予定】
- 新規プロジェクトの企画書作成
- A社との打ち合わせの日程調整
- A社との打ち合わせ資料の準備
- A社との打ち合わせ
- B社からの問い合わせ対応
- B社への回答メールの作成
- B社へ回答メールを送信
- 月次報告資料の作成
- 月次報告資料のデータ収集
- 月次報告資料の内容確認
- 月次報告資料の修正
- 月次報告資料の提出
項目数が多すぎると、内容を理解するのに時間がかかります。
増えすぎてしまったときは、以下の方法で対処します。
- カテゴリーごとに複数の箇条書きに分ける
- 内容を精査して不要なものを削除する
階層構造を意識する
箇条書きで詳細な内容をまとめたいときは、情報の階層構造を意識するといいでしょう。
関連する項目をグループにするとできますよ。
具体例
旅行の計画
- 旅行先の決定
- 候補地のリストアップ
- 国内
- 北海道
- 沖縄
- 海外
- ハワイ
- バリ島
- 国内
- 予算や日程を考慮した絞り込み
- 候補地のリストアップ
- 交通手段の手配
- 飛行機
- 航空会社の選択
- チケットの予約
- 現地での移動
- レンタカー
- 公共交通機関
- 飛行機
- 宿泊先の予約
- ホテル
- 立地の確認
- 料金プランの比較
- 予約の実施
- 旅館
- 食事プランの選択
- 部屋タイプの決定
- ホテル
もし階層構造を意識しないと下記のような分かりづらい箇条書きになってしまいます。
悪い具体例
- 旅行先の決定
- 候補地のリストアップ
- 国内
- 北海道
- 沖縄
- 海外
- ハワイ
- バリ島
- 予算や日程を考慮した絞り込み
- 交通手段の手配
- 飛行機
- 航空会社の選択
- チケットの予約
- 現地での移動
- レンタカー
- 公共交通機関
- 宿泊先の予約
- ホテル
- 立地の確認
- 料金プランの比較
- 予約の実施
- 旅館
- 食事プランの選択
- 部屋タイプの決定
関連する項目をグループ化すれば、分かりやすい箇条書きにできます。
情報の全体像を分かりやすくするために、情報の階層構造を意識しましょう。
順番を考える
箇条書きの項目は、適切な順番で並べなければいけません。
下記の3点を意識して順番を決めましょう。
- 重要度の高い順に並べる
- 時系列に沿って並べる
- 大項目→小項目の順に並べる
具体例(重要度順)
【今週の業務予定】
- 新規プロジェクトの企画書作成
- A社との打ち合わせの日程調整
- A社との打ち合わせ資料の準備
- A社との打ち合わせ
- B社からの問い合わせ対応
- B社への回答メールの作成
- B社へ回答メールを送信
- 月次報告資料の作成
- 月次報告資料のデータ収集
- 月次報告資料の内容確認
- 月次報告資料の修正
- 月次報告資料の提出
【営業活動のポイント】
- 大口顧客への提案
- 新規顧客の開拓
- 既存顧客のフォローアップ
- 営業資料の更新
- 営業ツールの整備
具体例(時系列順)
【イベント準備の流れ】
- 企画書の作成
- 会場の手配
- 講演者への依頼
- 参加者の募集
- 当日の運営
- アンケートの実施
- 報告書の作成
項目の順番が良ければ、読者はスムーズに理解できます。
箇条書きを使うときは順番に気をつけてみましょう。
句読点は原則使わない
箇条書きでは、原則として句点(。)や読点(、)は使いません。
具体例
- 前回の議事録の確認
- 新規プロジェクトの進捗報告
- 来期の予算案
- コンプライアンス研修
ただし、項目の中で文を区切る必要がある場合は、読点を使うこともあります。
具体例
【会議の議題】
- 前回の議事録の確認と、修正点があれば提案すること。
- 新規プロジェクトの進捗報告と、課題があれば話し合うこと。
- 来期の予算案について、各部門からの要望を取りまとめること。
- 会社のコンプライアンス研修の日程を決定すること。
句読点は文章を読みやすくするために使われるものです。
箇条書きは文章ではないので、基本的に使わないようにしましょう。
句読点の打ち方については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
記号を使い分ける
箇条書きで使用する行頭文字は、目的に応じて使い分けましょう。
- ・(中黒点)……標準的な箇条書きの記号
- アスタリスク(*)……注釈や補足説明に使う
- 数字(1,2,3,)……順序や手順を表す場合に使う
よく見かけるのが、順序や手順を表しているわけではないのに数字を使っているパターンです。
良い具体例
【買い物リスト】
- 牛乳
- 卵
- パン
- コーヒー豆
- トイレットペーパー
悪い具体例
【買い物リスト】
- 牛乳
- 卵
- パン
- コーヒー豆
- トイレットペーパー
書く順番が重要でなければ、基本的には中黒点を使うようにしましょう。
箇条書き3つの分類
箇条書きには、大きく分けて3つの分類があります。
並列
並列の箇条書きは、同じ重要度や関連性を持つ項目を列挙します。
下記のような特徴があります。
- 項目の順番を入れ替えても意味が通じる
- 項目間に優劣や順序はない
- 最も一般的な箇条書きの形式
例えば、次のような箇条書きが並列に当たります。
具体例
健康的な生活習慣に必要なもの
- バランスの良い食事を摂る
- 適度な運動を行う
- 十分な睡眠を取る
- ストレスを上手に管理する
並列の箇条書きを使うときの注意点は「頭に数字を使わないようにすること」です。
並列なのに数字を使っているダメな例
健康的な生活習慣に必要なもの
- バランスの良い食事を摂る
- 適度な運動を行う
- 十分な睡眠を取る
- ストレスを上手に管理する
一番よく使われるので、注意点と一緒に覚えておきましょうね。
時系列
時系列の箇条書きは、時間の流れに注意して並べます。
次の特徴があります。
- 手順や手順を説明するのに使われる
- 順番を入れ替えると意味不明になる
- 行頭文字には数字が使われる
次の具体例が時系列の箇条書きです。
プレゼンテーションの流れ
- 自己紹介
- 問題提起
- 解決策の提示
- メリットの説明
- まとめ
料理のレシピや取扱説明書など、順を追って説明するときによく使われるのが時系列の箇条書きです。
階層構造
階層構造の箇条書きは、情報の上下関係を表現します。
次の特徴があります。
- 大項目と小項目に分かれている
- 小項目は大項目に属している
- 情報の関連性や主従関係を表現できる
例えば、次のような箇条書きが階層構造に当たります。
文章作成のコツ
- 構成を考える
- 序論
- 本論
- 結論
- わかりやすい文章を書く
- 簡潔な表現を使う
- 具体例を交える
- 専門用語は説明する
階層構造の箇条書きなら、粒度の違う情報をまとめられます。
一覧性を高めたい目次などでよく使われていますよ。
情報の特性に合わせて、適切な箇条書きを選びましょう。
箇条書き3つの形式
箇条書きには、主に3つの形式があります。
短い項目の箇条書き
短い項目の箇条書きは、単語や短い語句を並べる形式です。
情報の一覧性を高めたいときに有効です。
次の特徴があります。
- 各項目は簡潔で、13文字程度でまとめられている
- 項目間の関連性が高い
- 全体像を素早く把握できる
例えば、次のような箇条書きが短い項目の箇条書きに当たります。
旅行の持ち物リスト
- パスポート
- 航空券
- クレジットカード
- 現金
- 歯ブラシ
- 着替え
短い項目の箇条書きなら、情報をコンパクトにまとめられます。
箇条書きの良いところが使えるので、基本はこの形式にしましょう。
文の箇条書き
文の箇条書きは、完全な文で構成される形式です。
複数の文をまとめたいときに使えます。
次の特徴があります。
- 主語と述語を含む完全な文になっている
- 詳しい説明や具体例を使える
- 一覧性に欠ける
例えば、次のような箇条書きが文の箇条書きに当たります。
健康的な生活習慣を身につける手順
- 毎日バランスの良い食事を摂ることが大切です。
- 適度な運動を日課に取り入れましょう。
- 十分な睡眠時間を確保するように心がけてください。
- ストレスを溜め込まないよう、上手に発散する方法を見つけましょう。
各項目が文になるので、句読点を使うことも多いです。
情報を整理しながら、より詳しい情報をまとめられますよ。
説明が付く箇条書き
説明が付く箇条書きは、項目とその説明を組み合わせた形式です。
多くの情報を整理して伝えたいときに便利です。
- 各項目は短い語句と説明文で構成される
- 項目と説明の間には「3点リーダー」か改行が使われる
次のような箇条書きが説明が付く箇条書きに当たります。
具体例
プレゼンテーションを成功させるコツ
- 聴衆を分析する……聴衆の知識レベルや関心事を事前に把握し、それに合わせた内容を準備します。
- わかりやすい資料を作成する……図表やグラフを効果的に使い、視覚的にアピールする資料を作ります。
- 練習を重ねる……本番前に何度も練習を行い、スムーズに話せるようにしておきます。
情報を体系的に整理して伝えるのに向いています。
箇条書きの良さである一覧性には欠けますが、多くの情報をまとめるなら最適な方法にナリます。
このブログでもたくさん使っていますよ。
以上が、箇条書きの3つの形式です。
目的に合わせて、適切な形式を選べるようになりましょう。
レポートやビジネス文書など実際の活用例
箇条書きは、レポートやビジネス文書など、さまざまな場面で活用できます。
メール
メールで箇条書きを使えば、短い文章で要点を伝えられます。
次に当てはまるときに使うと効果的です。
- 複数の質問や依頼事項がある場合
- 手順や手続きを説明する場合
- 重要なポイントを強調したい場合
具体例
次回打ち合わせする内容は下記のとおりなので、ご参考になさってください。
- プロジェクトの進捗状況確認
- 今後のスケジュールについて
- 予算の調整
- 新たな提案の検討
箇条書きを上手に使えば、メールの内容が整理されて分かりやすくなりますよ。
会議の資料
会議の資料で箇条書きを使えば、議論をスムーズに進められます。
次のようなポイントで使うのがおすすめです。
- 議題の具体的な内容
- 検討事項や決定事項
- データや根拠
具体例
この会議の目的
- 新商品の販売戦略の決定
- 販売チャネルの選定
- 広告宣伝方法の検討
- 販売目標の設定
箇条書きを活用して、会議の目的や議題を分かりやすくしてくださいね。
レポート
レポートで箇条書きを使えば、情報を体系的に整理できます。
次のポイントで使うのが効果的です。
- 章立てや見出しに使う
- 調査結果や分析内容をまとめる
- 提案や改善策を示す
具体例
調査結果のまとめ
- ユーザーの満足度
- 製品Aの満足度:85%
- 製品Bの満足度:75%
- 改善点
- 製品Aの操作性向上
- 製品Bの価格見直し
情報の構成が分かりやすくなるので、理解しやすいレポートにできますよ。
プレゼンテーション
箇条書きを使えば、聴く人にとって分かりやすいプレゼンテーションにできます。
次のポイントに気をつけて使いましょう。
- 重要なポイントを強調する
- データや事例を示す
- 結論や提案をまとめる
具体例
新製品の特徴
- 従来品より30%軽量化
- バッテリー持続時間が2倍
- 操作性を大幅に改善
- 3つの新色を追加
知らない情報を聞くことになるプレゼンテーションでは、分かりやすさが求められます。
多くの情報を箇条書きで端的にまとめることで理解しやすいプレゼンテーションを作っていきましょう。
ブログ記事
ブログ記事に箇条書きは必須です。
インターネットは飛ばして読まれるので、要点をまとめないと読者に伝わりません。
次に当てはまるときに使うと効果的です。
- 記事の要点をまとめる
- 手順や方法を説明する
- おすすめの商品やサービスを紹介する
実際に、この記事でもたくさん箇条書きを使って要点をまとめています。
飛ばし読みされがちなブログ記事では、箇条書きを有効に使っていきましょう。
ビジネス文書
提案書などのビジネス文書で箇条書きを使えば、情報を明確かつ簡潔に伝えられるので、自分の意見を通しやすくなります。
次に当てはまるときに使いましょう。
- 企画書や提案書の要点をまとめる
- 契約書の条項を整理する
- 報告書の結果や考察を示す
具体例
新規事業の概要
- 事業の目的
- 市場シェアの拡大
- 新たな顧客層の開拓
- 事業の内容
- 新商品の開発
- 販売チャネルの拡充
- プロモーション活動の強化
箇条書きを上手く使えれば、要点が明確な文書を書けるようになります。
ビジネスで成功するためにも、使いこなせるようになりましょう。
よく見かける間違った箇条書きの使い方3選
便利な箇条書きですが、使い方を間違えると逆効果になることがあります。
次の3点に当てはまっていないか、常に注意しましょう。
箇条書きを使いすぎている
箇条書きを使いすぎると、かえって読みにくくなることがあります。
箇条書きを使いすぎることで起きる最大のデメリットは「重要な情報が埋もれてしまうこと」です。
例えば下記の例では箇条書きの使いすぎで、どこが重要なのか分かりづらくなっています。
悪い具体例
今日の予定
- 9時出社
- 会社に向かう
- 電車に乗る
- 駅から会社まで歩く
- 10時会議
- 資料を準備する
- 会議室に向かう
- 会議に参加する
- 12時ランチ
- 同僚とランチに行く
- レストランを決める
- 食事をする
- 13時業務開始
- メールをチェックする
- 資料を作成する
- 上司に報告する
下記のように重要なポイント以外の箇条書きは、極力控えるようにしましょう。
改善例
今日の予定
9時に出社したら、10時から会議に出席する。
会議までに資料の用意が必要。
12時からランチを楽しんだ後は、13時から下記の業務を行う
- メールのチェック
- 資料作成
- 上司への報告
違うカテゴリーの情報が混ぜっている
同じカテゴリーの情報をまとめるのが原則です。
もし、違うカテゴリーの情報を混ぜてしまうと分かりづらい箇条書きになってしまいます。
悪い具体例
旅行の準備
- パスポート
- 航空券
- 現金・クレジットカード
- カメラ
- 観光地のリサーチ
- レストランの予約
- 両替
- 衣類
もし複数のカテゴリーが混ざっているなら、別の箇条書きに分けるようにしましょう。
改善例
旅行の持ち物
- パスポート
- 航空券
- 現金・クレジットカード
- カメラ
- 衣類
旅行の準備
- 観光地のリサーチ
- レストランの予約
- 両替
順番がめちゃくちゃ
箇条書きでは、情報を適切な順番で並べることが大切です。
もし、めちゃくちゃな順番にしてしまうと、意味が伝わらない箇条書きになってしまいます。
悪い具体例
料理の手順
- 野菜を切る
- 盛り付ける
- 調味料を加える
- 食材を買う
- 火を通す
- レシピを選ぶ
下記のように順番に気をつけて並べるようにしましょう。
改善例
料理の手順
- レシピを選ぶ
- 食材を買う
- 野菜を切る
- 調味料を加える
- 火を通す
- 盛り付ける
ちなみに、並列の箇条書きなら基本的に順番を気にする必要はありません。
上級テクニックとして、重要なものを最初と最後に並べるものがあります。
※初頭効果と親近効果を活用しています。
初頭効果とは、情報の中で最初に提示された内容が、後から提示された内容よりも記憶に残りやすく、印象に強く残る傾向のこと。
親近効果とは、最後に受けた情報が印象や記憶に影響を与える状況のこと
頭の片隅に置いておくと良いかもしれません。
箇条書きに関するよくある質問
箇条書きに関して、よくある質問をいくつか紹介します。
まとめ:箇条書きで情報を整理して分かりやすい文章を書こう!
この記事では「箇条書き」について解説してきました。
箇条書きを使えば、情報を整理して分かりやすく伝えられます。
- 情報を要点ごとに分類できる
- 全体像を把握しやすくなる
箇条書きを使うときのポイントは次のとおりです。
- 言い回しを統一する
- 文字数を合わせる
- 同じカテゴリーでまとめる
- 同じ言葉は書かない
- 文末を揃える
- 短くまとめる
- 項目数を増やしすぎない
- 階層構造を意識する
- 順番を考える
- 句読点は原則使わない
- 記号を使い分ける
また、箇条書きは3つに分類できて、3つの形式に分けられます。
箇条書きの分類
- 並列
- 時系列
- 階層構造
箇条書き3つの形式
- 短い項目の箇条書き
- 文の箇条書き
- 説明が付く箇条書き
箇条書きは次のような、さまざまな場面で活用できます。
- メール
- 会議の資料
- レポート
- プレゼンテーション
- ブログ記事
- ビジネス文書
一方で、箇条書きの使い方を間違うと、逆効果になってしまいます。
- 箇条書きを使いすぎている
- 違うカテゴリーの情報が混ざっている
- 順番がめちゃくちゃ
箇条書きは、文章にメリハリをつけて要点を伝えやすくしてくれます。
特にインターネットの文章では、飛ばし読み対策として重要な役割がありますので、上手く取り入れていきましょう。
箇条書き以外にも、読みやすい文章を書く方法はたくさんあります。
こちらの記事でまとめていますので、文章力アップのためにぜひご覧ください。
箇条書きをはじめとした、ブログ記事の書き方に特化した記事を準備中です。
もう少々お待ちください。
修辞法(レトリック)を身につけることで、表現豊かな文章にできます。
こちらの記事で詳しくまとめていますので、参考にしてください。
この記事があなたの役に立てば幸いです。
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