「この文章、何か変だな…」
「日本語が変だと言われる……」
文章を書いていて、こんな悩みを抱えたことはありませんか?
その原因は「てにをは」かもしれません。
「てにをは」とは、日本語の助詞を総称したものです。
正しく使わないと、あなたの書いた文章が上手く伝わりません。
具体例
「私は昨日、友達と映画を見た。」
「私が昨日、友達を映画で見た。」
「てにをは」を少し書き換えるだけで文章の意味は大きく変わります。
普段、何気なく使っていますが、いざ文章にすると、初心者ほど使い分けに迷ってしまいがちです。
使い方を間違えてしまうと、相手に与える印象が大きく変わってしまいます……
この記事では「てにをは」の正しい使い方を具体的な例文と比較しながら、初心者でも分かりやすいように丁寧に解説します。
この記事を読むことで、こんなメリットがありますよ。
- 「てにをは」の正しい使い分けが理解できる
- ビジネスシーンでも恥ずかしくない正しい日本語が使えるようになる
- 誤解を招かない、伝わりやすい文章が書けるようになる
- 「てにをは」の使い方に自信が持てるようになる
- 文章表現の幅が広がり、より豊かなコミュニケーションができるようになる
特に、こんな方におすすめです。
- 正しい日本語を身につけたい方
- ビジネスシーンでより良い印象を与えたい方
- 文章力を高めて、相手に分かりやすく伝えたい方
- 就活や転職活動で、正しい日本語を使えるようになりたい方
- ブログやSNSでの発信力を高めたい方
日本語は本当に奥深い言語です。
たった「一文字」違うだけで、文章の意味は大きく変わります。
ぜひ、最後まで読んで「てにをは」を使いこなせるようになってくださいね。
まさる
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「てにをは」とは助詞の総称
あらためて「てにをは」とは、日本語において非常に重要な役割を果たす「助詞」の総称です。
- 助詞とは……
-
単語と単語をつなげたり、文の意味を明確にしたりする働きを持つ単語のこと
「てにをは」は、代表的な助詞である「て・に・を・は」を並べた言葉で、助詞全般を指す言葉として使われています。
例えば、以下のような文章だと、「」で囲った部分が助詞です。
助詞の具体例
- 私「は」学校「へ」行きます。
- 本「を」読むの「が」好きです。
- 友達「と」公園「で」遊びました。
次の2点でより詳しく解説します。
「てにをは」の由来は漢文
「てにをは」の由来は漢文です。
漢文を訓読するときに使われていた100種類以上ある点図の中で「てにをは」のもととなったのが、下図の「乎古止点(をことてん)」です。
この点図の四隅には、以下のように訓点が記されていました。
- 左下……「テ」
- 左上……「二」
- 右上……「ヲ」
- 右下……「ハ」
上記の点を、左下から時計回りに読むと「テニヲハ」となることから「てにをは」と呼ばれるようになりました。
助詞は4種類に分けられる
「てにをは」と総称される助詞は、働きによって主に4種類に分けられます。
下に表としてまとめてみました。
助詞の種類 | 役割 | 例 | 例文 |
---|---|---|---|
格助詞 | 文中の単語と単語の関係を示します。 | 「が」 「を」 「に」 「へ」 「で」 「から」 「より」など | 「私が本を図書館で読む」 |
接続助詞 | 文と文をつなげる役割を果たします。 | 「て」 「ば」 「のに」 「けれども」など | 「雨が降っても行きます」 |
副助詞 | 特別な意味を付け加えます。 | 「は」 「も」 「だけ」 「まで」 「ばかり」など | 「私は魚も野菜も好きです」 |
終助詞 | 文末に付いて、話し手の気持ちを表します。 | 「か」 「ね」 「よ」 「わ」など | 「明日は晴れるかな」 |
上記のように、「てにをは」は日本語の文法において重要な役割を果たしています。
「てにをは」の正しい使い分け
「てにをは」の正しい使い方を知って、日本語をより正確に使えるようになりましょう。
ここからは、混同されやすい組み合わせごとに使い分けの方法を例文とともに解説していきます。
「は」と「が」の使いわけ:主語で使い分ける
日本語の文章において、主語にくっつく「は」と「が」の使い方はとても重要です。
「は」の使い方
- 既知の情報や一般的な事実を述べる際に使う
- 客観的な印象を与えるので、穏やかな表現になりやすい
例文……「富士山は日本一高い山です。」(一般的な事実を述べている)
「が」の使い方
- 新しい情報や特定の事柄を強調するときに使う
- 主語を強調するので、より明確な印象を与えやすい
例文……「隣の家が火事です。」(新しい情報を伝えている)
下記のように間違えて使わないようにしましょう。
「は」と「が」の誤用例
- 誤:今朝は電車が遅延したので、会議は遅刻してしまった。
- 正:今朝、電車が遅延したので、会議に遅刻してしまった。
- 誤:彼が料理が得意なので、いつも夕食が作ってくれる。
- 正:彼は料理が得意なので、いつも夕食を作ってくれる。
上記の誤用例から分かるように「は」と「が」を適切に使わないと、文章の意味が分かりづらくなります。
常に「相手にはどのように伝わるか」をイメージしながら文章を書くようにしましょう。
「が」と「を」の使いわけ:強調するときに使い分ける
「てにをは」の中でも「が」と「を」の使い分けに迷うことが多いです。
下にまとめてみましたので、参考にしてくださいね。
「が」の使い方
- 主語を強調したいときに使う
- 前の名詞が主語であることを表す
例文……「富士山が見たい」(富士山を特に見たいという強い思いを表現)
「を」の使い方
- やわらかい表現や強調する必要がないときに使う
- すぐ後ろの動詞、形容詞、形容動詞などを修飾する
例文……「富士山を眺める」(富士山を眺める行為を淡々と述べている)
特に「が」は、より強調したいときに使えるので上手く使いたいです。
「に」と「で」の使いわけ:存在や場所で使い分ける
「に」と「で」の使い分けで文章の意味合いは大きく変わります。
使い方を下記にまとめてみました。
「に」の使い方
- 存在や目的地を表すときに使う
- 場所に存在することを表す
例文……「図書館に本がたくさんあります」(存在を表す)
例文……「駅に向かっています」(目的地を表す)
「で」の使い方
- 何かが行われる場所や利用される場所を表すときに使う
- 場所で動作が行われることを表す
例文……「公園で運動しています」(行われる場所を表す)
例文……「レストランで食事をしました」(利用される場所を表す)
下記のように使い分けられます。
使い分けの具体例
- 「美術館に絵画が展示されています」
……「に」を使用して、絵画が存在する場所を示しています。 - 「美術館で絵画展が開催されています」
……「で」を使用して、絵画展という催しが行われる場所を示しています。
さらに、具体例を出してみます。
「に」の使用例
- 「冷蔵庫に牛乳があります」(存在を表す)
- 「東京に旅行に行きます」(目的地を表す)
「で」の使用例
- 「教室で勉強します」(行為が行われる場所を表す)
- 「スタジアムでコンサートが開かれます」(イベントが行われる場所を表す)
文章を書くときは、伝えたい内容に合わせて「に」と「で」を適切に使い分けなければいけません。
自分が伝えたい内容に合わせて、使っていきましょう。
「に」と「を」の使い分け:心理的距離を表現する
「てにをは」の中でも、「に」と「を」の使い分けは、話者の心理的な姿勢や対象との関係性を微妙に表現できる重要な要素です。
「に」の使い方
- 他人軸の気持ちを伝えるときに使う
- 依存的な姿勢や、相手を中心に考える態度を表現する
例文……「先生に相談する」(先生の助言に頼る姿勢)
「を」の使い方
- 自分軸の気持ちを伝えるときに使う
- 自主的な姿勢や、自分が主導権を持つ態度を表現する
例文……「専門家を利用する」(自分の判断で専門家を選び、相談する姿勢)
例えば、下記のように使い分けられます。
「親に甘える」
- 「に」を使用して、親への依存的な態度を示している
- 親の愛情や支援を当てにしている印象を与える
「親を頼る」
- 「を」を使用して、自分の判断で親の力を借りる姿勢を示している
- 自立した立場から親の助けを求めている印象を与える
伝えたい心理的な距離感や姿勢に応じて「に」と「を」を使い分けることで、豊かな文章表現になります。
「が」と「で」の使い分け:意志の強さを表現する
「が」と「で」の使い分けは、意志の強さや相手への配慮を微妙に表現できる重要な要素です。
誤った使い方をするとトラブルのもとなので、注意しましょう。
「が」の使い方
- 強い意志や願望を伝えるときに使う
- 話者の強い主張や明確な選好を表現する
例文……「コーヒーが飲みたいです」(コーヒーを強く欲している)
「で」の使い方
- 弱い意志や相手を尊重する気持ちを伝えるときに使う
- 穏やかな態度や柔軟な姿勢を表現する
例文……「コーヒーで結構です」(他の選択肢も受け入れる姿勢)
下記のように使い分けるといいでしょう。
「和食がいいです」
- 「が」を使用して、和食を強く希望していることを示している
- 他の選択肢よりも和食を明確に選んでいる印象を与える
「和食でいいです」
- 「で」を使用して、和食で満足していることを穏やかに示している
- 他の選択肢も許容する柔軟な姿勢が感じられる
さらに、具体例を出していきます。
「が」の使用例
- 「この仕事がしたいです」(強い希望を表現)
- 「彼が一番好きです」(明確な選好を示す)
「で」の使用例
- 「この程度で十分です」(現状に満足している態度)
- 「どちらでも構いません」(柔軟な姿勢を示す)
伝えたい意志の強さや相手への配慮に応じて「が」と「で」を適切に使い分けることが重要です。
使い分け方を間違えると、トラブルになるので気をつけましょう。
「が」と「の」の使いわけ:復文にならないように使い分ける
1つの文で「が」が複数回現れてしまうと、構造が分かりにくいです。
「の」を併用すれば、分かりやすくなりますよ。
具体例
- 「彼女が育てた花が庭で咲いている」
- 「彼女の育てた花が庭で咲いている」
上記の文には、以下の2つの文が組み合わさっています。
- a)彼女が花を育てた
- b)その花が庭で咲いている
主要な情報は「花が庭で咲いている」という部分です。
「彼女が育てた」という情報は、花を特定するための補足情報(従属節)に過ぎないので「が」を「の」に変えることで、構造が分かりやすくしましょう。
他にも下記のように置き換えると分かりやすくなります。
具体例
- 「先生が推薦した本が図書館にある」
- 「先生の推薦した本が図書館にある」
「が」と「の」の使い分けを意識することで、複雑な内容でも読者に分かりやすく伝えられます。
文章が長くなると、使い分けを間違えやすいので注意しましょう。
「に」「へ」「まで」の使いわけ:移動先や過程を表現する
「に」「へ」「まで」は、行き先を表現する助詞です。
適切に使い分けることで、より正確で豊かな表現ができますよ。
「に」の使い方
- 目的地を表すとき使う
- 到着した状態をイメージさせる
例文……「彼女が東京に到着した」
「へ」の使い方
- 移動する方向を表すときに使う
- これから向かう先をイメージさせる
例文……「彼女が東京へ出発した」
「まで」の使い方
- 移動する過程や限界点を表すときに使う
- 移動のプロセスをイメージさせる
例文……「彼女が東京まで新幹線で移動した」
一見似たような表現でも、使用する助詞によって伝わる印象は大きく変わります。
文章全体の流れや意図を考えて、使い分けるようにしましょうね。
「より」と「から」の使いわけ:起点によって使い分ける
「より」と「から」はどちらも使えるときもあります。
下記を参考にして使い分けるようにしましょう。
「より」の使い方
- 主に比較をあらわすときに使う
- やや堅い文章や改まった言い回しで使われることが多い
例文……「歩くより自転車のほうが速い」(比較)
「から」の使い方
- 場所や時間の起点をあらわす場合に使う
- 日常会話や一般的な文章で広く使われる
例文……「東京から大阪へ向かう」(場所の起点)
例文……「9時から会議が始まる」(時間の起点)
どちらも使えるとき
- 一般的には「から」を使うことが多い
例文……「先生から(より)説明がありました」
さらに具体例を見ていきます。
「より」の使用例
- 「今年は去年より暑い」(比較)
- 「健康より大切なものはない」(比較)
「から」の使用例
- 「駅から歩いて5分」(場所の起点)
- 「明日から新しい仕事が始まる」(時間の起点)
「より」と「から」の使い分けのポイントは次のとおりです。
- 「より」は比較表現に使用し、やや格式高い印象を与えます。
- 「から」は起点を示す一般的な表現として広く使用されます。
- 公的な文書では、「内閣公用文作成要領」に従い、起点を示す場合は「から」を使用します。
フォーマルな場面では「心よりお礼申し上げます」のように「より」を使用することで、上品な印象を与えられます。
ただし、日常的なコミュニケーションや一般的な文章では「から」を使う方が自然で理解しやすいです。
状況や文脈に合わせて使い分けるようにしましょう。
「も」と「を」の使いわけ:隠れた情報を表現する
「も」と「を」は、文中で異なる役割を果たす助詞です。
「も」の使い方
類似の事柄を追加する(並列・累加を表す)
「を」の使い方
動作の対象を示す(目的語を表す)
実際の使われ方を例文で見てみましょう。
- りんごも食べます。
りんご「以外」にも何かを食べていることを表しています。 - りんごを食べます。
りんご「のみ」を食べることを表しています。
使い分けのポイントは以下の通りです。
- 「も」は既に述べた事柄に類似のものを示唆するときに使います。
- 「を」は限定するときに使います。
- 「〜をも」の形で使うと、意外性や強調の意味が加わります。
「も」にするか「を」にするかで、文章の雰囲気が大きく変わります。
他にも追加するものがあるのか確認しながら使い分けましょう。
「から」と「から」の使いわけ:起点か原因かで使い分ける
「から」は、文脈によって異なる2つの重要な役割があります。
無意識に使い分けていると思いますが、下記を参考にして理解しておきましょう。
格助詞としての「から」
- 起点や出発点を表現する
例文……「東京から大阪へ向かう」
接続助詞としての「から」
- 理由や原因を表現する
例文……「雨が降っているから外出しない」
どちらの「から」なのかは、文を2つに分けて「だから」を入れて意味が通じるかを確認すると見分けられます。
格助詞の「から」の例
例文……「先生から生徒に本を渡す」
「先生。だから生徒に本を渡す」になるので、意味が分かりません。
接続助詞の「から」の例
例文……「風邪をひいているから休む」
「風邪をひいている。だから休む。」になるので、意味が通じます。
何気なく使っているかもしれませんが、理解して使い分けることで、さらに分かりやすい文章に変えられます。
特に、長文や複雑な文章構成になっているときは、気をつけて使い分けましょう。
「てにをは」を間違えると起こる2つのデメリット
ここからは「てにをは」の使い方を間違えてしまうデメリットを2つ紹介します。
意味やニュアンスが変わる
「てにをは」の使い分けで、文の意味やニュアンスは大きく変わります。
具体例
- 紅茶「が」いいです
- 紅茶「で」いいです
- 紅茶「は」いいです
上記のように使う助詞によって、全く違う意味になります。
「が」の場合
意味:紅茶を特に好んでいることを強調しています。
ニュアンス:積極的な好みの表現です。
「で」の場合
意味:紅茶で満足していることを示しています。
ニュアンス:他の選択肢もあり得るが、紅茶で十分だという控えめな表現です。
「は」の場合
意味:紅茶を遠慮する、または断る意味になります。
ニュアンス:「紅茶は結構です」という否定的な意味を持ちます。
このように、たった一つの助詞の違いで文の意味が大きく変わることがあります。
他にも以下のような具体例も考えてみましょう。
- 「この仕事が難しい」(仕事の難しさを強調)
- 「この仕事も難しい」(この仕事以外にも難しいものがある)
- 「この仕事は難しい」(他の仕事と比較して、この仕事が難しいことを示す)
正確に伝えるためには、適切な「てにをは」を使う必要があります。
誤解されないように、使い分けには気をつけましょう。
トラブルになる
「てにをは」の使い分けを間違えると、相手に間違ったニュアンスで伝わってしまいトラブルの原因になります。
具体例
- カレー「は」美味しいレストランだ
- カレー「が」美味しいレストランだ
上記の文は、下記のようにニュアンスが大きく異なります。
「は」の場合
カレーは美味しいが、他の料理については言及していない、または他の料理は美味しくないかもしれないという含みがある。
「は」を使うと「カレーは美味しいレストランだが、他の料理はそれほどでもない」という意味合いを感じさせる文になります。
「が」の場合
レストランの料理の中でも、特にカレーが美味しいことを強調している
「が」を使うと、他の料理の味について否定的な意味合いはなく、シンプルにカレーが美味しいことを際立たせた文になります。
下記のようなシチュエーションで使い分けを間違えると、大きな虎文になるかも……
上司に「先日連れて行ったレストラン、どうだった?」と聞かれたときに……
「ステーキは美味しいレストランでした」と答えると……
- 他の料理は美味しくなかったという印象を与え、失礼に取られる可能性がある。
「ステーキが美味しいレストランでした」と答えれば……
- レストラン全体を評価しつつ、特にステーキが印象的だったことを伝えられる。
上記のように「てにをは」1つで、文章のニュアンスは大きく変わります。
相手との関係性を壊さないためにも、適切な助詞を選べるようにしたいですね……
会話だと、話の流れで聞き流されることもありますが、文章ではそうもいきません。
気をつけて使い分けるようにしましょう。
正しい「てにをは」を身につけられる4つの方法
「てにをは」を正しく使うことができれば、大きく文章力を上げられます。
ここからは、より効果的に「てにをは」を学ぶ4つの方法をご紹介します。
正しい日本語が書かれた文章を読む
1つ目の方法は「正しい日本語が書かれた文章を読む」ことです。
できるだけ正しい日本語を肌で感じることで、自然と正しい「てにをは」の使い方が身につきます。
おすすめのジャンルは次のとおりです。
- 新聞や雑誌の社説
- 学術書や論文集
できるだけ、格式の高い文章がおすすめです。
小説などの本は、筆者によってクセのある文章を書いている可能性が高いので、正しい「てにをは」を身につけるには向いていません。
書いた文章を音読する
次におすすめの方法は「自分が書いた文章を声に出して読む」ことです。
実際に声に出して読むことで、文章のリズムを意識しやすくなり、違和感に気づきやすくなります。
以下の手順で行うといいでしょう。
- 文章を書く
- 書いた文章を声に出して読む
- 違和感のある部分をチェックしながら最後まで読む
- チェックしたポイントを振り返って「てにをは」を修正する
例えば下記の文章だと、書いている字を眺めるだけでは違和感を感じにくいです。
具体例
私が学校で勉強します。
パッと見ただけでは、違和感を感じられません。
しかし、声に出して読むと不自然なことに気付けます。
上記の文章は「私は学校で勉強します。」の方が自然ですよね。
声に出して耳から聞くことで、プロでも初めて間違いに気が付くことがあります。
推敲するときは、必ず声に出して読み返すようにしましょう。
文章を書くのが上手な人を真似してみる
3つ目の方法は「文章力の高い人の書き方をマネしてみる」ことです。
「写経」といわれ、次の手順で行います。
- お手本となる文章を選ぶ(新聞の社説、ブログ記事など)
- 文章を丁寧に書き写す
- 「てにをは」の使い方に特に注目する
- 同じ内容で自分なりの文章を書いてみる
- お手本と自分の文章を比較する
文章力に自信がない人は、上手な人の文章を写経してみるといいでしょう。
自分で実際に書くことで「このタイミングで、読点を入れるんだ」「こんな風にてにをはを使うんだな」と気付けるようになります。
ただし、写経ばかりしないようにしましょう。
最終的に文章を一から書くのは「あなた」です。
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「てにをは」を学ぶのにおすすめの書籍
ここからは「てにをは」を学ぶのに最適な本を3冊紹介します。
気になるものがあれば、手にとってみてくださいね。
てにをは辞典
「てにをは辞典」250名の作家が実際に用いた「てにをは」の用例を60万集めた辞典です。
下記のように使うといいでしょう。
てにをは辞典の活用方法
- 文脈に応じた適切な助詞の選択
- 表現の幅を広げるための類似表現の探索
- 文章の流れを滑らかにする接続詞の発見
- 微妙なニュアンスの違いを理解するための比較
例えば、「期待」という言葉に関連する表現を探す場合、以下のような用例が見つかります。
- 期待が膨らむ
- 期待を裏切る
- 期待に胸を躍らせる
- 期待に応える
「てにをは辞典」があれば、文章を書いていて「何かしっくりこない……」と悩んだときに実用例から新しい表現を見つけることができます。
文章を書くなら、手元に置いておくべき1冊です。
てにをは連想表現辞典
より多様な文章表現を身につけたいなら「てにをは連想表現辞典」がおすすめです。
「てにをは連想表現辞典」は、感情や行動から派生する多くの表現が体系的に整理されています。
例えば、「楽しむ・喜ぶ」という基本的な感情表現から、以下のような関連語を見出すことができます。
- ありがたい
- いそいそ
- うきうき
てにをは連想表現辞典は次のように使うといいでしょう。
- 感情や行動を表す基本的な言葉から、より豊かな表現を探す
- 50音順の配列により、直感的に目的の表現を見つけ出す
- インスピレーションを生むために利用する
- より魅力的な表現に変えるための参考にする
「てにをは連想表現辞典」は「語彙力を向上させたい」「表現力を磨きたい」と考えるブロガーやコンテンツクリエイターにとって、最適な1冊です。
表現がマンネリ化している人は、手にとってみるのがおすすめですよ。
文章力の基本 簡単だけど、だれも教えてくれない77のテクニック
この本は、文章力全般を向上させるためのテクニックを紹介しています。「てにをは」の使い方も含まれています。
特徴は以下の通りです。
- 実践的なテクニック:すぐに使える77のコツを紹介しています。
- 分かりやすい説明:イラストや図を使って解説しています。
- 幅広いトピック:文章の構成から表現力まで幅広く学べます。
この本は以下のような人におすすめです。
- 文章力を総合的に高めたい人
- ビジネス文書を書く機会が多い人
- 簡潔で分かりやすい文章を書きたい人
例えば、「話し言葉と書き言葉の違い」や「接続詞の上手な使い方」など、「てにをは」以外の文章テクニックも学べます。
まとめ:「てにをは」を正しく使って伝わる文章を書こう!
この記事では「てにをは」について解説してきました。
- 「てにをは」は助詞の総称
- 文章の意味を明確にする重要な役割がある
- 正しく使い分ければ、誤解やニュアンスの変化を防げる
- 「は」と「が」、「に」と「で」など、似ている助詞の使い分けは要注意
「てにをは」は日本語の要です。
正しく使えば、あなたの文章は格段に良くなります。
しかし、使い分けができていないと下記のようなデメリットがあります。
「てにをは」を間違えるデメリット
「てにをは」は次の方法で身につけましょう。
「てにをは」を身につける方法
とはいえ「てにをは」以外にも気を付けるべきポイントはたくさんあります。
読みやすい文章の書き方を下記の記事で詳しく解説しています。
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